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個人的な感想ブログ

『THE FIRST SLAM DUNK』感想

せっかくブログ活用する事にしたので、映画の感想も上げていこうと思います。映画好きの兄からおすすめされたアプリ「Filmarksフィルマークス」に載せてたやつの再掲です。

映画観たらこのアプリで備忘録的な感想を書こう!と思っていたのに、なんか結局感想がダラダラと長くなってしまって…全然活用できてないんですよね。戸締まりとRRRも観たのにまだ書いてないや。忘れないうちに書かなきゃ自分の感情。

とりあえず今回は映画スラムダンクの感想です。兄が原作漫画を買ってたので、私も子供の頃から何度も読んだ、思い入れのある作品。アニメは昔アニマックスでちょっと見たくらいで、そこまでドハマリしてなかったから、声優さん交代の件は仕方ないなと思ってました。ただ発表の時期はマジで悪かったと思う…ずっと黙ったまま前売り券捌いたのは悪手すぎるて…!スラムダンク映画化しま〜すって時にさっさと発表しとけばこんな事には…!って公開前の燃えてる状況を眺めてた。公開後は好評で本当良かったです心配で無駄にドキドキしちゃった。

というか公開前、個人的には声優さん交代よりもポスターのキャッチコピーの方が気に食わなかったんですよね「〇〇で悪いか。」シリーズ。…いや別に悪くないけど???って反発したくなるこの言い方。別に1人だけのキャッチフレーズならカッコいい〜!ってキャッキャできたのに、全員揃って「悪いか」言うてますからね。なんで全員お揃いにしたん仲良しなん?無理して全員お揃いにしようとしたから「元中学MVPで悪いか」ってみっちゃんが意味のわからん自慢ムーブ出してるし…!おかしいだろ何か…!

何より「ゴリで悪いか」って何???赤木キャプテンはそんなこと言いませんが??!って公式と解釈違い起こしてた。いや公式が解釈違いってなにwって普段は笑ってるけど、コレが所謂「公式が解釈違い」案件か…って納得する初体験だったね。ゴリで悪いかをこんな嫌ってる人珍しいかもしれないけど。そもそも赤木キャプテン普通に言うかもしれんけど。私の中では言わない気がして勝手にモヤモヤしてた。ていうか「他はカッコイイのにwゴリwww」ってオチ扱いなのが気に食わなかったのかも。…いやわからなくなってきたな…何がこんなにイラッとするのか…とりあえず私がめっちゃ面倒臭いオタクだなって事は分かりました。別に良いじゃんねキャッチコピーなんてどうでも。カルシウム不足かもしれん煮干し食べよ。

 

前置きが無駄に長くなっちゃったけど改めて映画の感想!ネタバレありです↓

アプリに載せた感想の再掲だから、観てすぐ書いた新鮮なやつです。なんやかんや文句も言ったけど…やっぱりもう一回観たいな。映像すごかったし泣けたし。でもモヤモヤも抱くから悩ましいところ…!心が二つある。

 

*****

 

私は、このクオリティで、桜木花道が主人公の山王戦がみたかった…!

色んな感情が湧き起こりましたが、結論はこれでした。リョーちんも好きだし過去シーンはほぼ号泣してたくらい良かったんですが、山王戦は…!桜木花道の見せ場だから…!スラムダンクの集大成だから…!って感情がどうしても拭い切れませんでした。

いや本当良かったんですリョーちんの過去話。え??沖縄出身やったん?みっちゃんと会ってたん?お兄ちゃんとそんな事が??と色々と知らなかった情報にビックリしましたが、視線や仕草で葛藤が汲み取れる描写がとても丁寧で感動しました。
心の声をわざわざ喋って解説しないので、リョーちん家族の考えてる事がわからないっていう人もいるかもしれないけど、現実世界でも解説してくれる心の声なんて存在しないので。表情や少ない会話で察する、亡くなった家族へのそれぞれの想いが切なくて号泣でした。最高。

だからリョーちんの過去話が蛇足なんて口が裂けても言いたくないんですが…山王戦の間に小刻みに挟まれると、試合の勢いがブツ切りにされるというか…!地上波で映画観てたら良い所でCMが入る感じ。この試合でそんなちょいちょい回想を挟まんで?!という気持ちがどうしても湧き起こっちゃってね。つらかったです。

しかもリョーちん重視して過去話に尺を割いてる結果、山王戦の個人的好きなシーンがゴリゴリ削られているという悲しさ。
私がスラムダンクで一番好きなキャラは魚住さんなので、今回背景モブの扱いに泣きました。このクオリティで赤木キャプテンに発破かける魚住さんが見たかったです悲しい。
まぁ原作のように包丁持って桂剝きするのは、リアルじゃないよね…って自分を納得させようと思いましたが、謎の虫歯菌を登場させるファンタジー表現が許されるなら、あそこ魚住さんで良かったやろ…!ってどうしても思ってしまうし。なんやねんあの虫歯菌。どういう心象風景してるの赤木キャプテン。

あと何より私がスラムダンクで一番好きな台詞は、「大好きです、今度は嘘じゃないっす」なんです…「バスケットは…お好きですか?」からスラムダンクは始まり、「大好きです、今度は嘘じゃないっす」で最強の山王に勝って「天才ですから」で終わる。…これがスラムダンク!これが至極の形…!だと思って生きてきたので、ここが丸ごと全カットなのがもうどうしても納得いかんのです井上先生…!!

そもそも全てが桜木花道に帰結するじゃないですか山王戦。だってスラムダンクの主人公で最終決戦だから。あの無音のシーン本当に手に汗握って、息止めて完全に試合観戦にきてた観客目線だったんですよ最高だった。でも今回の映画はリョーちん主人公だったから、後半怒涛の桜木花道名シーンがなんかこう…なんかこう深みに欠けるんですよ最高なのに…!映像めっちゃ良いのに惜しい…!それが悔しい!

あと声優交代については発表時から特に否定感情なかったし、木村昴さんも別作品でとても好きな声優さんなんですが…この終盤の「よこせ」の台詞とかなんかこう…ちゃうねん…!桜木花道はそういう感じとちゃうねん…!!って頭抱えたくなる事が多々ありました。
井上先生がOKだしてるなら私の中の桜木花道像の方が違うのかもしれませんが、なんかこう違和感があって辛かったです。批判したくないけどやっぱり花道は最後まで浮いてた気がする…慣れの問題かもしれませんけど。

…1stでリョーちん主人公なら、もっと前半の試合で今回のように描写して…みっちゃん、流川、赤木キャプテンと徐々に主人公交代して試合が進んでいき…5thで桜木花道主人公の山王戦をやってくれたら…!!!
そんなもう叶うことのない欲望が噴き出してます。このスラムダンク映画を大絶賛してる自分と、嘆いてる自分、2人が存在しています今私の中で。

私の中のスラムダンク山王戦は、やっぱり桜木花道が主人公であって欲しかった気持ちが大きすぎてこの評価になりましたが、アニメ映画のクオリティとしては本当高くて、楽しかったです。曲もカッコよかったし、ワクワクドキドキも止まりませんでした。2時間映画だったけど体感4時間くらいあったし、なんかめちゃくちゃ体力消耗してました。一緒にバスケの試合してたのかもしれない。

あと最後に沢北とリョーちんが対峙して因縁の相手みたいになってたけど…ポジション違うのにそこがライバル感出してて良いのか…?と思っちゃいました。
そんでソータ兄ちゃんの写真を飾って締めてたけど、お父さんの写真も飾ってあげて欲しい…いやお父さんの写真は別の場所でずっと飾ってあったのか…?ソータ兄ちゃんの写真だけ頑なに飾らずお父さんは飾ってたの…?って宮城家の写真事情について考えながら終わります。